院長 平竜三のブログ診察室では伝え切れない、詳しい医療情報を語ります

なぜ多くの医者はクワンチ・コロナ後遺症に漢方を出そうとするのか?②

  • 2024.03.31

「なぜ多くの医者はクワンチ・コロナ後遺症に漢方を出そうとするのか?①」の続きとなります

それからカツ丼とか天ぷらそばとかうな重とか焼肉定食
唐揚げ定食ラーメンとか餃子これ一つのメニューですね
これに相当する生薬の組み合わせの決まり事を
一つの処方というわけですね。

でその原料のレシピのことも合わせて
処方と言っている感じがします。

例えばですね
処方っていうのは大事な考え方で一つの傾向があるわけですね。

例えばあったかいあったかくなる体が温かくなる処方。
それから体を冷やす処方とかねそういったものがあるわけです。

お料理にもあったかい時に食べたいもの
それから寒い時に食べたいものがある通り漢方の処方にも
そういう一つの傾向があるわけですね。

傾向というかその一つの処方を持ってる
まあベクトルって言いますかね、

こういった方に体を持っていくっていうのがあるわけです。
まあ余談ですけど
漢方薬のね処方を一つ一つに持ってる
効能っていうのがあるわけですね。

効能書っていうのがありまして、
実は医師はですねみんな漢方薬の
処方マニュアルっていうものを持っておりまして、

ハンドブックっていうのかな、
そのハンドブックをパラパラとめくりながら
患者さんの症状に近い薬を選ぶ。

みたいな感じで
出してることがほとんどなんじゃないかなと思います。

実際にはねまあ色々とこう弁償論じとかでね、

まあその賞を患者さんの証を見て
証に合わせてねごんべんに正しいとか証ですね

これをまあ専門の官報の注意額の専門の先生は
これは証を見ると言うんですけども

実際には臨床の場ではハンドブックを見ながら
それに合わせて出すっていうのがまあ現実的にはそれがあれかな
実際にやってる姿じゃないかなと思います。

代表的な漢方処方の効能書きをちょっとご紹介しますね。

では一つ柴胡桂枝環境棟っていう手法があります。


でこれのこうのまた効果を見てみますと、
体力が弱くて冷え貧血、
動悸息それから不眠症神経症体力低下。

それからみぞおち胸が張ってくるしで悪寒、
微熱寝汗これどうですか、
なんかクワンチ後遺症の症状に何か似てませんかね

それから柴胡加竜骨牡蛎湯っていう処方がありますね。

これも意外とポピュラーですよ
同期不眠イライラ神経衰弱、これ何のことかわかりませんけどね。

これから頻脈ヒステリー頭痛、
肩こり頭が重い頭が重いっていうの
これブレインフォグみたいな雰囲気ですかね。

後遺症の頂上リストになんか結構かぶりますよね

はいじゃあ次の半夏厚朴湯。
これもよく飲んでいらっしゃる方多いですね

で、効能のところにうつ的な症状、喉が詰まる感じ。

動悸めまい吐き気、
不眠なんかこれ見るとまさにって感じしますよね。

はいそれから加味逍遥散。

これもまあ女性に結構人気の処方です。
これの効能を見ますと、
疲労感精神不安イライラうつ、
頭痛それから灼熱感ホットフラッシュですかね。

これから冷え、月経不順。

もう少しです。
それから他の処方を今度はこれはですね
ちょっと消化管、胃腸をちょっと強化する手法を3つほど紹介しますね。

代表的な補中益気湯、
これは聞いたことある人が多いんじゃないでしょうかね。

補中益気湯の効能は食欲低下、
病後に痩せた人、全身の強い倦怠感、
寝汗微熱、動悸。

これなんかもまさにって感じしますよね
それから桂皮とこれも意外にあんまりね
あの一般的には知られてないようなんですが
漢方やってる先生だったらもうきっとご存知だと思います。

これは桂皮等の項の食欲がなくて
痩せて元気がなくなった、
下痢胃もたれそれから倦怠感、
これもなんか似てますよね。

それから人参養栄湯。
これは効能は病後の体力低下、
食欲不振寝汗。

それから一つついでに竹茹温胆湯っていうのをご紹介しますね。
これの効能はですね、
まさにこう面白いんですけど
風邪やインフルエンザが治ったけども、
回復期に熱や咳が長引いたものって書いてますね。

これはのツムラさんのマニュアルなんですけども
これインフルエンザって書いてますけど、
なんかコロナにもなく似たようなこと書いてますね。

もう一つついでに牛車腎気丸車を紹介しときます
これの効能を見ますと、
疲れやすくて冷えて腰から足がしびれる、
とした症状に効くということですね。

まあこれをお聞きになったリスナーさん
これまさに全てこれコロナ後遺症は
クワンチ後遺症なんじゃないのって、

まあお医者さんたちももうそう思うわけです、
それでこれだとこれは
もう漢方で治せるじゃないか
という風にピンときた先生が多いんじゃないかなと思うんですね。

ということで後遺症が多くなったので
じゃあもう漢方をやれば直せるだろうと
じゃあ後遺症外来開いちゃおう、
という風になった先生が多いんじゃないかなと思うわけですね。

漢方の診断っていうのですね
本来、患者さんの目の前で触ったり見たり脈を取ったりですね、

舌を見たりそういうこう、五感を総動員して
患者さんの状態をまあ診断というかね推定するわけですよね。

昔はレントゲンとか採血とかなかったわけですからねうん。

それからもちろん問診とか症状経過っていうのは大事なんですけど

今はまあだいたい漢方を出してる先生って
オンラインでやられてる先生が多いんじゃないかなと思うんですね。

となるとオンラインって言うと、
まあ話を聞いてそれで症状で判断するともしかするとね、

あの舌出してやったベーってこう出して
カメラで舌の状態見たりとかはできるかもしれませんが、

やっぱりこのWebカメラちょっと画素が荒いですしね、

それからやっぱりその直接会った時に伝わる雰囲気だとか
触った時の状態とかそういったものって
なかなかわかんないんじゃないかなと思いますね。

そうするとこの症状だけで一致するから効くみたいな
感じで出しちゃってることがほとんどなんじゃないかな
と思うんですがまあそれで効けばいいんですけどね
これがね効かないんですよね。

ほんと効かない人が多いみたいなんですよ
でもねまあ時々僕部分的な症状に聴くことはあるようなんです。

私も実は漢方は少し出すんですけど
その時にそこの部分だけは良かったね
っていうのはあるんですけど

どうもクワンチ後遺症の本体ですね
本体というかその原因そのもの
根本から直すことはどうもできないようなでその理由はですね
もうはっきりしてるんですけど

クワンチ後遺症の病態と、
漢方が担うですね漢方が治す疾患の範囲とは
全然病態が違う、原因が違うわけですね。

まあ症状が同じであっても
その原因や病態が違うってことはよくあるわけですね

全く違う病態が似たような症状を出しているということがあって

その症状が同じだから同じ薬を出せば効くかっていうと

それはまあないことが多いわけですね
でこの場合も本当そうで症状が同じで

あってもその漢方が治せる領域ではないわけですね
それについてはですね

またどうして、
どのように違うのかということを
次の回でお話ししたいと思います。

ちょっと長くなりましたが、
今日はここまでにします。

それではまた、stand.fmでお会いしましょう。

文字起こしは以上です。

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