新しいガン検診のお勧め
3人に1人がガンで死亡している時代
医療の進歩にもかかわらず、わが国を含めて先進国では非常に多くの人々がガンに罹って闘病されています。昭和56年以降、ずっとガンは死因順位の第1位であり、平成18年の統計に亡くなった108万人のうち、実に32万9198人がガンで亡くなっています。死亡者数のうち、30.4%。約3人に一人という高い率です。
男女別にみますと、男性は「肺がん」による死亡率が年々著しく増加し、平成5年以降は「胃がん」を上回って第1位となっています。
一方の女性は死因...
女性と喫煙 その2
タバコは女性の大敵です。
前に述べたように、女性がタバコによる悪影響が大きいだけではありません。
女性の場合、お母さんとして、赤ちゃんへの影響も男性よりはるかに大きいのです。
最近では20代、30代の若い世代、すなわち妊娠・出産世代での女性喫煙率が増加していることは、きわめて忌忌しき状況です。
妊娠の問題
タバコを吸う妊婦から生まれた赤ちゃんは、吸わない妊婦の赤ちゃんに比べ、体重が平均200g少なく、低出生体重児が産まれる頻度は約2倍高い傾向があります。妊娠中...
女性と喫煙 その1
タバコは男女の別なく吸うべきではありません。
まして、女性は特に、絶対に吸うべきではありません。
その理由の一つは、女性は男性に比べてタバコの害が強く現れるからです。そのことについて、詳しくみていきましょう。
女性のガンによる死亡率の推移を調べてみましょう。1970年頃は、胃ガンがトップ、続いて死亡率が高い順に子宮ガン、肝ガン、肺ガン、乳ガン、......となっていましたが、その後は大腸ガンと肺ガンがどんどん増えて、2000年には、胃ガンについで、大腸ガンが第2位、肺...
日本の医師の喫煙
今まで何度も述べましたが、一人一人の健康のためにも、医療費の削減のためにも、国全体の経済的利益のためにも喫煙率を減らすことは正しい道だといえます。
喫煙率を減らすには、喫煙者を禁煙させることはもちろん、若い世代の非喫煙者が新たに喫煙習慣を身につけないようにすることです。前回も述べたように、若い世代は周囲の人々、既に吸っている大人の影響を受けてタバコに大人っぽさやかっこよさをイメージし、大人たちを手本として吸い始めることが多いのです。
ですから、特に社会的に影響力を持ちリーダー的立場の大...