点滴療法外来のご案内

21世紀は、身体の中からキレイになる時代

点滴療法は、各種の栄養物質を静脈内への点滴で血液に注入することで行う治療法です。基本的にもともと血液中や食べ物の中に含まれる栄養物質(ビタミン・ミネラル)を利用しており、体の機能回復を補助する働きがあります。

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なぜ点滴療法が優れているのか?

なぜ点滴滴療法が優れているのか?

点滴療法に用いる物質は、ビタミン、補酵素、ミネラルなど、人体や自然界に広く存在する栄養素です。点滴療法ではそれら栄養素を、静脈を通じて血液に直接流し込みます。 その場合、栄養素の血中濃度は口から飲食した時とは比較にならないほど一気に上昇します。

すると、どういうことが起きるでしょう?
胃腸から吸収される場合と比較してみましょう。

栄養を口から摂り入れて腸から吸収される場合、栄養素の血液への移行は緩やかで血中濃度のピークはあまり上がりません。慢性疾患では、組織の栄養素が枯渇して機能不全となっている場合が多く、それを改善するには普段以上の補給が必要ですが、血中濃度が低いままに留まっていれば、必要組織への十分に行きわたりません。

そのため、栄養素を口から摂ってもせいぜい現状維持が精いっぱいで、何らかの「病態が改善する」効果を得ることは難しいのです。あなたも過去に栄養サプリメントを飲んでもほとんど体感が無かった、というご経験はありませんか?

しかし、点滴を用いて血中濃度を非常に高くすることで、血液から溢れて末梢組織まで大量にしみ込んだ栄養素は、あたかも薬のような強い作用を発揮し、いくつかの病気の症状を改善させるハッキリした変化をもたらすことが可能です。これを専門的には「薬理学的効果」と呼びます。

しかももともと人間の体に存在し、生きていく上でいつも利用している有用栄養物質ですから、基本的に副作用はほとんどありません。

つまり点滴療法は栄養素を薬に変えて癒して治す、安全で効果の高い治療法と言うことができます。

21世紀は、身体の中からキレイになる時代

21世紀は、身体の中からキレイになる時代

20世紀の終わり頃からアンチエイジングという言葉が一般に広まりました。
アンチ(反対、抵抗) + エイジング (加齢)、つまり「老化に対抗する」という意味です。
アンチエイジングは本来、全身の老化を防ごうという概念ですが、まず顔・肌のルックスの老化を防ぎ、若くキレイに保つことに関心が高まり、多くのエステサロンや美容皮膚科などで、アンチエイジング的なスキンケアが普及しました。
エステなどで行われてきたスキンケア手段としては主に、何か物を塗る、剝がす、マッサージ、熱や光などを当てる…と、いったアプローチです。これらは全て皮膚の外からのアプローチです。
さらに美容外科になると、医師による医療行為なのでエステよりも一歩奥に踏み込み、皮膚を縫い縮めたり、細いワイヤーで引っ張りあげたり、強いレーザーを当てて皮下組織を収縮させたり、という外科手段も利用しますが、こういった手術的治療も細胞自体を若返らせているのではなく、形態を変えているに過ぎません。

従って、これら外からのアプローチだけでは、身体全体の老化を止められず、見かけもいずれ劣化が隠せなくなってきます。

21世紀に入り、様々なインターネットなどを通じて健康情報が共有されるつれ、
肌を外からいじるだけでは本物の若さと健康美は得られないのではないか?
と、気づく人々が増えてきました。

人々の意識変革に呼応して、健康医学会や美容業界にも変化の波が訪れつつあります。
本物の若さと美しさを得るためには、「外科的」手段に欠けていた体の内部からの栄養学的改善が必要であることに医師たちの関心も高まり、「美容内科」あるいは「細胞美容」という概念が生まれつつあります。

時代は「アンチエイジング」のその先へ

時代は「アンチエイジング」のその先へ

最新の予防医学界では既に≪アンチエイジング≫という言葉すら時代遅れであり、今やほとんど使われていません。

今、先進予防医学・美容医学の世界ではアンチエイジングより一歩進んだ
” rejuvenation” リジュビネイション(=若返り) の言葉が使われています。つまり、老化の阻止にとどまらす、さらに身体を若く巻き戻そうというわけです。
近年になり、この分野では急速に研究が発展しており、ある種の栄養素は、不調から回復させるだけ治療のレベルに留まらず、加齢やストレスがもたらす【老化】に逆らう≪若返り≫作用も発揮することが明らかになってきました。

点滴療法の流れ

検査問診
詳しく症状を聞き、必要な点滴組成を医師が判断し、ご提案します。

採血検査
必要に応じて行います。不要の場合は省略します。

ご説明
点滴療法のリスクと期待できる効果についてご説明します。

点滴
点滴室をご案内し、看護師あるいは医師が、腕の静脈から点滴の注射針を刺入し、点滴療法を開始します。
途中ご気分が悪くなるなどの不具合がありましたら、直ちに点滴を中止するか医学的対応をいたします。

終了
体調不良が無いことを確認し、お帰りいただきます。
稀に、吐き気や熱感などの感覚が現れることがありますので、その場合はしばらく休んでからお帰りいただきます。
なお、過去に当院で点滴後、重大な症状に陥った患者様の事案はありません。

治療回数(点滴通院回数)

最初の症状・病態の重さ、回復経過、体格、などにより個人差が大きくなります。
コロナ後遺症の治療の場合、当院の過去の治療経験を集計すると、平均で週1回通院で約10回から12回程度、期間として3か月程度でほぼ寛解(症状が落ち着いて通院不要になった状態)に達する例が多いですが、中には数回で十分な症状改善が得られる方、あるいは、通院20回程度を要する方もいらっしゃいます。

費用(※症状によって金額は変動します)

コロナ後遺症あるいはワクチン後遺症の治療の場合、

初診時
初診料3,000円(+税)(共通)
検査費用9,900円(+税)(EBウィルス検査等)
+点滴料金12,100円~33,000円(+税)
再来時
1回点滴料金12,100円~330,000円(+税)(NMN 1500mgの場合)
多くの場合27,500円~約50,000円(+税)程度の範囲になります。

リスク・副作用

  • 治療費が高額となることがある。
  • 症状によっては回復が遅く治療期間が長くなる場合がある。
  • 点滴を刺した際の神経障害(強い痛み)や、静脈の内出血を生じる場合がある。
  • 稀にアレルギー反応、アナフィラキシーを起こす場合がある。
    具体的には、気分不快、紅斑、湿疹、痒み、息苦しさ、熱感、震え、動悸、息苦しさ などが生じる場合があります。
    これは自費診療、健康保険薬剤を含めて全ての静脈内注射や点滴に際して可能性のある反応です。

当院で行う点滴療法に用いる成分は、主にビタミン・ミネラル・酵素・アミノ酸・抗炎症性サイトカインなどの、食事の中の栄養成分か、人体が合成し体内に存在する物質を用いており、副作用が少なく身体に優しい治療法です。
抗生物質、抗ウィルス剤、あるいは遺伝子組み換え製剤などの合成薬剤は使用しません。
けれども、人によっては、ビタミン剤あるいは注射剤に含まれる微量の添加物に反応し、ご気分が悪くなったり、吐き気や動悸などを催すなどの症状を一時的に発現する場合があります。
万が一不快な反応を生じた場合は、直ぐに報告できる呼びボタンを用意しておりますので、点滴中に異変を感じたら我慢せず直ぐにおよび下さい。
ただちに点滴を一旦中断し必要な医療処置を行います。

当院で受けられる点滴療法

当院で受けられる点滴療法

自費点滴ラインナップ 価格表

名称 ご費用
1.幹細胞培養上清液点滴 脂肪由来 通常価格
29,400円(+税) から
歯髄由来 通常価格
33,600円(+税) から
2.NMN点滴 25,000円(+税) から

なお、患者様の病態や体格、体質に応じて、配合成分を増減する場合があります。

1. 幹細胞(培養)上清点滴 29,400円(+税)から

脂肪組織由来 幹細胞上清液点滴 価格表

歯髄由来 幹細胞上清液点滴 価格表

※この治療で使用される幹細胞上清液は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
※当院で入手している幹細胞液は国内の、幹細胞バンク株式会社で製造されたもののみを使用しています。
※「幹細胞上清液」を名称とする医薬品は国内において他に承認されている薬剤はありません。
※米国FDAにおいても未承認です。
※副作用としては、アレルギー症状・低血糖症状・注射部位の痛み・腫れ・耳鳴り・めまいなどの可能性があります。

※他に重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
※未承認薬であるため、万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

2. NMN点滴 25,000円(+税)から

ご費用
100mg 25,000円(+税)
300mg 72,000円(+税)
600mg 138,000円(+税)
900mg 198,000円(+税)
1,200mg 252,000円(+税)
1,500mg 300,000円(+税)

40歳代以降のこんな方にお勧めします

  • 最近体が重い、疲れやすい
  • 加齢とともに衰えを感じてきた
  • 肌や髪などにツヤがなくなってきた
  • 頭を酷使して、ストレスで眠れない
  • 年齢とともに血糖値が高めになってきた
  • 仕事のパフォーマンスもっと高めたい
  • 視界が霞む。ピントが合わない
  • できれば長くキレイな容姿を保ちたい。

NMNとは何物?

老化に共通する2つの細胞変化

NMNとは、β-Nicotinamide mono-nucleotide (ニコチナマイド モノヌークレオタイド)の略です。

※この治療で使用されるNMNは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
※当院で入手しているNMNは国内の、株式会社 StateArt で製造されたもののみを使用しています。
※「NMN」を名称とする製品は栄養補助食品として流通していますが、点滴用医薬品として承認されている薬剤はありません。
※米国FDAにおいても未承認です。
※副作用としては、アレルギー症状・低血糖症状・迷走神経反射・注射部位の痛み・腫れ などの可能性があります。

※他に重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
※未承認薬であるため、万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。